中華圏ビジネスニュース整理 ー 20210823 

 中華圏で発生しているビジネスニュースをまとめて発信しようとしています。平日毎日を目指しますが、怠けることもありますww
 基本ファクトベースですが、「→」の後はコメントも記入します。

【平安保険社員が自爆営業】

 重慶の平安保険の支店のベテラン社員(11年勤務)によると、平安保険売上の中には「自爆営業」も含まれているそうです。該当社員が19件、計273万元(4000万円ほど)の保険金額の商品を自分のために購入されていると話しています。「平安人寿保険」重慶セールストップ1の段氏も400件ほどの自爆営業をしていると言っています。KPIの評価が終わった後、大半キャンセル処理を行われますが、一部自腹のままのものも残っているそうです。
 →保険業界の営業スタイルは国境なしですね。社畜の妻の周りにも保険営業の友達がいますがKPIが厳しいそうです。5年前にどうしてもノルマクリアできないため、「頼むから、後でキャンセルしていい」と妻にお願いしてきましたが、妻も心優しい持ち主で契約してあげました。その後、妻の友達に新しい就職先を紹介し、転職してもらいました。
 その友達のスキルに関し、良し悪しの評価はありますが、みんなが不幸になってしまう「自爆営業」が生じる可能性のあるスキームはやはり根本問題が潜んでいると思います。

【グループ買プラットフォームが下火?】

 一昨年から「社区団購(グループ買)」という新たな買い物スタイルが中国ではやりだしました。この言葉を私が「グループ買い」と訳していますが、合っているかわかりませんが、百度百科の図を使って説明します。通常は下図上段のように「農家」→「卸売り」→「顧客」のフローですが、この「社区団購(グループ買)」は「同じマンションや地域に住んでいる人」が直接「農家」に大量注文するというスタイルです。そのためのプラットフォームが盛んになっていました。

 大手プラットフォームの「十芸団」がリストラと業務縮小を始めました。8/22から「明日から来なくていいよ」と会社から通達された社員が相次いでいます。その中に「一身上の都合により」と強制された社員も出ているそうです。
 →人員コストをしっかり加味しない規模拡張が中国で頻繁に行われているようです。それが拡大期では強力な武器になるが、いざ縮小期になると社会問題になりかねないリスクがあります。今後10年先の中国の経済成長がこのような強引な成長スタイルから徐々に「公平を重んじる」質的な成長に転換できるよう祈ります。

【違法の個人情報収集APPが摘発】

 先日個人情報保護法が公開されました。その後個人情報違法収集されていた351個のAPPが摘発されました。厳重違反の25個がストアから強制撤去されました(新華網より)。
 →いいことですね。Yahooニュースを覗くと中国の「個人情報保護法」に対し、批判的(国が収集している等)な意見が多数書かれていますが、正直「??」の気持ちでした。中国は広いので、普通の日本人の想像よりはるかにたくさんの問題があります。このスピードはもう十分だと思います。すこしずつ進めればいいです。

【電子免許】

 9/1から北京、吉林省の一部、広西省等の28の都市がdigital免許をリリースしました。
 →デジタル人民元もそうですが、確かに情報の統制が一段と厳格化されてきています。もちろん便利さも増してきています。

【バイナンスが米国上場?】

 バイナンスがアメリカで融資を行っていると確認されました。詳細はまだ明かされていないそうです(財聯社より)。

【テンセントが半導体チップに】

 テンセントが8/20に「燧原スマート科技有限公司」を設立されました。経営範囲がAI基礎ソフト開発、半導体チップの設計・サービス等となっています。
 →上下流がASMLやNVDA、TSMC、INTC、AMD等にコントロールされていますが、最近半導体チップ関連会社の設立ニュースが相次いでいますね。業界動向を注意深く見ていく必要があると思います。

【過去分】

【お願い】

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