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今回の騒動はアリババの「酒文化」にすこし関係があるかもしれません。
アリババの成功は偶然ではありません。すこし時計を戻します。中国の2000年代初期は日本で言うと高度成長期の真っ只中だと思います。WTOに加盟した後、貿易がとんでもないスピードで発展しています。Jackがその商機に嗅ぎ付けアリババを創設しました。
水滸伝の108名の梁山豪傑のようにこの小さい部屋でJackが18人と共に「Ali帝国」の第一歩を始めました。
当時のアリババのコアビジネスの1つがB2BのECサービスです。顧客と仕入先を繋ぎ、ともに育てていくのが役割でした。仕入先の拡大と顧客の育成が1つの部隊(中供鉄軍)で行っていました。「供」というのは供給です。つまり仕入先の開拓が非常に重要でした。「鉄軍」というのは鉄の意志を持つ軍隊のようなチームです。ここがアリババの酒文化の始まりだと言われています。当時のアリババのほとんどの仕入先がいわゆる「郷鎮企業」のような小さい企業でした。現代の管理はもちろんなく、義理人情の世界に近かったです。「中供鉄軍」が電車もない、バスもない田舎に入り、仕入先を開拓しなければなりませんでした。当時の標準装備が硬い革製のリュックだったそうです。なぜかというと、田舎の工場のおじさんに追い出されたり、犬にかまれたりするから、硬いリュックが犬が嚙みついて来た時、盾代わりになるそうです。
当時のアリババのコアビジネスの1つがB2BのECサービスです。顧客と仕入先を繋ぎ、ともに育てていくのが役割でした。仕入先の拡大と顧客の育成が1つの部隊(中供鉄軍)で行っていました。「供」というのは供給です。つまり仕入先の開拓が非常に重要でした。「鉄軍」というのは鉄の意志を持つ軍隊のようなチームです。ここがアリババの酒文化の始まりだと言われています。当時のアリババのほとんどの仕入先がいわゆる「郷鎮企業」のような小さい企業でした。現代の管理はもちろんなく、義理人情の世界に近かったです。「中供鉄軍」が電車もない、バスもない田舎に入り、仕入先を開拓しなければなりませんでした。当時の標準装備が硬い革製のリュックだったそうです。なぜかというと、田舎の工場のおじさんに追い出されたり、犬にかまれたりするから、硬いリュックが犬が嚙みついて来た時、盾代わりになるそうです。
今日のアリババが「中供鉄軍」のおかげだとJackが公式の場で言っていました。
「中供鉄軍」からの有名な卒業生が枚挙にいとまがないです。
・DIDIのCEO程さん
・MEITUANのCOO幹さん
・大衆点評のCOO呂さん
・去哪儿网COO張さん
など数十名にのぼります。
「中供鉄軍」が昔の日本社会のサラリーマンに似ているかもしれません。目標達成が鉄則で残業が日常茶飯事、町工場のおじさんと酒で付き合ったりして、契約を取りまくり、アリババが中国のECの天下を取りました。
中華社畜が日本で働き始めた時は世の雰囲気がまだ緩かったです。今では明らかにアウトな冗談でも当時は何とも思わなかったです。今の日本はだいぶ厳しくなりましたね。それはいいことだと思います。
今のアリババ、いや中国全土のサラリーマンはまだ10年前の日本だと思います。
しかし、取り締まりが
なぜこのタイミング?
中国社会の今後の発展が量から質へと変わりつつあると以前のブログでお話ししました。
・環境規制の強化、EVへの転換
・金融規制
・学校外教育規制
・3児政策
・内循環
・暗号通貨への規制
今度は酒文化にメスを入れようとしているかもしれませんね。
中国でビジネスをしたことがある日本人は白酒(バイジュ)に苦しめられた経験がある方は多いと思います。
遠方からのお客を接待するために、豪華な宴を用意します。そこまではまだいいですね。「敬酒(お酒を勧める)」というフェーズに入るとみんなが列を作って乾杯(飲み干す)しに来るでしょう。そこには「不酔不帰(倒れるまで飲む)」というカルチャーが入っています。最近はすこしましになりますが、酒の文化はそうそう変わらないでしょう。
「酒文化」に暗黙のルールがあるのが厄介で仕方がありません。私は日本の酒の席は大好きですが、中国の酒文化にはついていけません。ルールが多すぎます。相当中国で暮らさないと酒の席で発している言葉の真意にたどりつけません。酒の勢いに乗っかって、ビジネスがうまくいったこともあるし、逆鱗に触れ、パーになることもあります。今回のアリババのようにみだらな行為まで発展されたのが最悪です。
アリババではおそらく「いい酒を飲んで24時まで頑張って、たくさん売り上げて」という文化でしょう。今回の件で徹底的に取り締まられると思います。
それを機に、中国全土の酒文化の整理に発展されるかもしれないですね。
このタイミングのアリババへの制裁は株価にはよくないですが、長期的に見守っていきたいと思います。
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