「嗜む」という言葉が好き



 アメリカ映画と株式市場が好きです。ここはアメリカではないので、英語の読みは主に金融系のニュースに、聞きはほとんど米国ドラマに頼っています。
 日本に住んで、20年弱経ち、もはや第二の故郷みたいなもんです。英語と違い、日本語は普段の生活、読書、ビジネス、投資等の活動を全カバーしているため、中国語のように体に染みついています。ビジネスや投資においてはむしろ日本語のほうが中国語を上回っています。
 
 最近嗜むという言葉に惹かれています。辞書を引くと、このような意味があるとわかりました。
 いろんな意味がありますね。正直3、4、5は知りませんでした。
 「嗜む」を中国語で探すと一番近いのは「品」という動詞です。
 ・「酒を嗜む」=品酒
 ・「お茶を嗜む」=品茶
 ・「コーヒーを嗜む」=品珈琲
 というところは似ています。
  
 「好む」「楽しむ」という意味で使っている人もいますが、私的には
 ・その場の雰囲気も含めて楽しむ
 ・対象物の隠し味をじっくり味わう
 ・ひっそり一人で行う
 というニュアンスもあるのではないかと思っています。

 古風の「侘び・寂び」という文字を見ると、優雅な庭園に枯山水や「陰翳礼讃」に書かれている画面が思い浮び上るように、コンクリートと金属で満ちた現代社会の重圧で生きているサラリーマンが「嗜む」という文字を見るだけで、癒されるのではないでしょうか。
 一日の仕事を終え、夕食を食べて、子供とじゃれ合う時間は幸せです。
 妻が子供を寝かした後、一人でワインを注ぎ、少量のチーズを出したら、社畜の「嗜みタイム」になります。ワインとチーズと株を嗜みます。至福です。10時半前に本日買う株を選定して、指値を出したらルーチン作業が終わりベッドに入ります。
 この小確幸を見事に形容できる動詞はやはり「嗜む」ですね。
 投資家の皆さんもなんとなく理解できますかね笑











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